国立大学法人九州大学 応用力学研究所

English 所内限定 Search Sitemap Site Policy

イベント

  • Home
  • 研究活動
  • イベント
  • 2014 年度

イベント開催のご案内

[ 集中講義 ]
各 位

下記のとおり、応用力学研究所の平成26年度の非常勤講師による集中講義が行われます。海洋の物質循環と生物生産をベースにした、福島沖の放射能汚染に関わる話です。興味のある方の参加をお待ちします。

[日 時]
2014年12月17日(水) 9時30分 ~ 17時30分
[場 所]
応用力学研究所 6階多目的交流室(W601)
[題 目]
海洋の物質循環および関連する生物過程、福島事故に由来する放射性核種の沿岸環境での動態
[講 師]
神田 穣太 教授(東京海洋大学大学院海洋科学系)
[講師の自己紹介]
[講義内容]
私は海洋表層の一次生産に伴う窒素同化過程など、海洋の物質循環に関連する生物過程を中心に研究してきました。これには亜熱帯海域の極めて栄養塩濃度が低い海域での窒素の動態、東京湾の生元素循環の長期的推移などが含まれます。これに加えて、亜熱帯海域の窒素収支と二酸化炭素収支が矛盾することから二酸化炭素分圧測定に興味を持ち、そのテストの過程で、東京湾が非常に強い二酸化炭素の吸収域となっていることも観測できました。東日本大震災以降は、大学の復興支援の一環で、福島沖の放射性核種の生物移行プロセスの研究にも取り組むようになりました。同じ物質循環でも、窒素・炭素とセシウムでは、生物的な移行プロセスは全く異なりますが、大学院在学中から行ってきた15-N同位体を用いた生物代謝解析と放射性セシウムの移行解析は実は共通部分が非常に多いので、それなりに一貫した研究の流れであると思って(思うようにして)おります。講義ではこうした研究の流れを概説させていただいた上で、福島沿岸海域の放射能汚染の現状と研究上の問題点に重点をおいてお話ししたいと思います。
注:なお、この講義は応力研の講義なので院生の皆さんへの単位は出ませんのでご注意ください。

 

[世話人]
地球環境力学部門 海洋動態解析分野
松野 健
 
 

PAGE TOP