開催趣旨

 「超小型衛星」や「無人機(ドローン)」の登場により、宇宙や空は特定の専門家だけのものではなくなりつつあります。「ソンデ」「気球」などの従来の手法も含めた「小型無人飛翔体」の活用により、研究者や中小の事業者が、自分の研究費・資金で「宇宙や空」からの視点が手軽に手に入る時代を迎えようとしています。

陸上に住む我々にとって、海で何が起きているかを知る手段は限られています。なかでも、広大な海を俯瞰する上空からの視点は、最も重要なものの一つです。このセミナーでは、「新しい航空宇宙技術が海洋学に何をもたらすか」、「有効な海洋観測・診断・監視を行うためには、航空宇宙分野からのどのような取組が必要か」を、統合的に考えていきます。特に、注目されている超小型衛星については、この分野の世界的権威であり、超小型衛星「鳳龍Ⅱ号」を成功させた九州工業大学の趙教授及び NASA の超小型衛星群ミッション「CYGNSS」の総責任者であるミシガン大学の Ruf 教授よる特別講演を行います。

プログラム(別ページ)

プログラム(概略)

:資料

【9 月10 日(木)】13:30~17:30

基調講演:海洋観測の将来と航空宇宙技術への期待 市川香(九州大学 応用力学研究所 准教授)
講演とパネルディスカッション
パネリスト(敬称略・順不同 []内は主な専門分野・論点)

市川 香 (九州大学 応用力学研究所 准教授)[海洋物理、地球環境]
石坂丞二 (名古屋大学 地球水循環研究センター 教授)[可視光による観測、生物・漁業]
日向博文 (愛媛大学 大学院理工学研究科 教授)[レーダやバルーンによる沿岸観測、海流・津波・ごみ監視]
向井田明 ((一財)リモート・センシング技術センター ソリューション事業部部長)[マイクロ波SAR、安全監視]
大野修一 ((一社)宇宙エレベータ協会 会長)[バルーン]
東野伸一郎 (九州大学 大学院工学研究院 准教授)[UAV、ドローン]
柴田耕志 (明星電気(株) 取締役兼執行役員/気象防災事業本部副本部長兼気象・管制事業部長)[ゾンデ]
桒原聡文 (東北大学 大学院工学研究科 助教)[超小型衛星]

パネルディスカッションまとめ

【9 月11 日(金)】10:00~13:00
特別講演1:超小型衛星の現状と将来 趙孟佑(九州工業大学 教授)
特別講演2:NASA 超小型衛星群ミッション「CYGNSS」 Chris Ruf (ミシガン大学 教授)*英語講演
総合討論

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趙孟佑(チヨウ メンウ)

九州工業大学大学院教授
宇宙環境技術ラボラトリー施設長

1987年東京大学大学院修士課程修了。
1992年2月マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了。Ph.D.
1996年8月九州工業大学工学部講師を経て、2004年12月より同教授並びに宇宙環境技術研究センター長(現:宇宙環境技術ラボラトリー施設長)併任。平成25年度宇宙開発利用大賞(経済産業大臣賞)受賞

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Chris Ruf(クリス ルフ)

ミシガン大学教授
宇宙物理学研究所所長

1987年マサチューセッツ大学大学院修了。Ph.D.
1988年NASA・ジェット推進研究所を経て、2000年ミシガン大学准教授、2006年同教授。NASA/CYGNSS ミッション・主席研究者(Principal Investigator)。専門は衛星搭載マイクロ波センサの研究開発及び海洋/大気の地球物理学研究。Jason、Aquarius等、NASAの多くのミッションに貢献。IEEE フェロー。

 

本報研究会は、文部科学省の地球観測技術等調査研究委託事業「GNSS 反射信号を用いた全地球常時観測が拓く新しい宇宙海洋科学」(委託先:九州大学)の一部として実施されます。

参加申込み

申込みは終了しました。

問い合わせ先

市川香(九州大学准教授    e-mail:
北澤幸人(九州工業大学客員教授/(株)IHI    e-mail:

主催:

九州大学応用力学研究所

共催:

九州工業大学超小型衛星試験センター

後援:

内閣府宇宙戦略室、経済産業省九州経済産業局、日本海洋学会、(一社)日本航空宇宙学会、(一社)日本航空宇宙工業会、(一社)日本リモートセンシング学会

Update

2015.10.05

発表資料等を掲載

2015.09.04

パネリスト情報を更新

2015.08.24

プログラムを更新

2015.08.10

申込みフォームを追加

2015.07.28

ページ開設